頭痛の予防
娘に遊びに誘われたお母さん、行きたいけれど頭痛が・・・というのは、頭痛薬、鎮痛剤のテレビCMによく見られるシーンです。確かに、ここぞという大切な時ほど、頭痛はよく起こります。けれど、鎮痛剤を飲むことは胃にとってはとても負担が大きく、胃腸があまり丈夫でない人にとっては、その服用はできれば避けたいところですよね。また、妊娠中のプレママなどは、鎮痛剤は絶対飲んではいけない薬です。頭痛が起きたら、じっと治まるのを待つしか方法がありません。
そんな頭痛、予防できることが一番ですよね。これまでご紹介した3種類の頭痛も含めて、予防できそうなものについて、ご紹介します。
顎の病気によって起こる頭痛
顎関節症が原因としては最も多いようです。口を大きく開け閉めするときに、耳の前側で「カクッ」と音が鳴ったり、何かひっかかっているものが外れるような感じがあったら要注意。更に、この外れる感じに痛みを伴うようであれば、口腔外科を受診するとよいでしょう。
歯の病気によって起こる頭痛
毎日、特に寝る前の歯磨きはとても大切です。デンタルフロスなどを用いて歯のケアを念入りにしてあげましょう。特に、奥歯の親知らずは虫歯になりやすく、虫歯になると歯と共に頭にもその痛みが広がります。また、定期的に歯医者さんへ行き、虫歯がないか診てもらうことも、虫歯を予防するだけではなく、治療で痛い思いをすることも防いでくれます。
目の病気によって起こる頭痛
緑内障のような重度な病気以外に、視力の低下やそれがきちんと矯正されていなくても頭痛を起こす場合があります。コンピュータを使う機会が増えている現代、目は酷使されていますし、視力が知らず知らずのうちに低下していることもよく見られます。時々、遠くの景色を見たりすることで、目や目の周りの筋肉を休ませてあげましょう。
鼻の病気によって起こる頭痛
実は、目で見える鼻の両脇(目の下辺り)と、鼻の上(眉間のやや上)には、洞窟のような空洞があります。ここに炎症が起きたり膿がたまったりすると、頭が重いとか眉間が重苦しいといった症状がでます。鼻の穴が乾燥していたり、風邪をひいた後に、その部分の炎症が起こりやすいようです。風邪をひいたときは、耳鼻科を受診して鼻の洗浄を行ってもらうとよいでしょう。
片頭痛
寝不足や人ごみによって、頭痛が起こるといわれています。身体を十分に休めて良質な睡眠をとることを心がけましょう。人ごみの中に入ると片頭痛が起こるという方は、できるだけ避けるようにしましょう。
緊張型頭痛
ストレスが原因となる場合が殆どのようです。ストレスやその原因を早くにみつけて、取り除くようにしましょう。また、身体の筋肉の緊張を自分でコントロールできるようなトレーニング(自律訓練法など)も、有効といわれています。
群発頭痛
痛みを引き起こす理由として、アルコールが第一位といわれています。頭痛が連日出ている時期の飲酒は、できるだけアルコールを摂らないようにしましょう。