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頭痛の種類と症状

 誰でもこれまでに一度は、頭痛を経験していることでしょう。たとえ身体のほかの部分には問題がなくても、頭痛があるだけで行動は制限されてしまいます。頭痛は、日常生活に支障を来たす原因となる、とても厄介な症状といえるかもしれません。

 基本的に頭痛とは、頸より上で感じる痛みが中心です。そのため頭痛は頸より上、つまり頭部や顔周辺にある筋肉や関節、脳や脳を取り囲む膜、更には神経や血管が原因となって起こります。これについては、原因のところであらためてお話しすることにして、ここでは特に厄介でかつ、また医学的にも特徴のある3種類の頭痛について、お話したいと思います。


片頭痛(へんずつう)

 頭の前側(前頭部)から横(側頭部)にかけて、左右のどちらか片側で感じる頭痛です。以前は「偏頭痛」と書かれていましたが、現在では表題のような書き方が用いられています。

 片頭痛には、痛みが起こる前に何らかの症状(前兆)が起こる場合と、そうでない場合とがあります。その前兆とは、目で見ているものの周囲がギザギザと光が輝くように見え、その中心部分は暗く何も見えないといったものです。

 そして、その前兆が消えると、次に頭痛が始まります。頭で脈をうつような痛みがあり、4時間から長くて7時間程度も痛みが続きます。吐き気や嘔吐を伴うこともあって、痛みは非常に強いです。

 この片頭痛は女性に多くみられ、また週末や月経時に起こりやすいという特徴があるようです。


緊張型頭痛

 頭が、何かで締め付けられたような、硬い布を押し当てて圧迫されたような、あるいは縛られているような感じのする頭痛です。基本的には頭の前側で、左右両側に痛みを感じます。場合によっては頭の痛みのほかに、後頭部と頸の骨の間部分の痛みや肩こりを伴います。また、下を向いたり、立った状態で上半身を折り曲げるなど、頭を下げるような動きで、痛みが増強するのも、この頭痛の特徴です。頭痛を感じる部分、つまり頭の前側を指で押すと気持ちよく感じ、指を離すと一時的に痛みが軽くなったような感じがしますが、時間が経つにつれて、元の痛みの強さに戻っていきます。午後から夕方にかけて起こりやすいのも、特徴の一つです。


群発頭痛

 一般にはあまり馴染みのない、聞き慣れない頭痛なのではないでしょうか。毎日のように頭痛が起こる期間と、全く頭痛が起こらない期間が交互にやってくるのが、この群発頭痛です。男性で多くみられると言われています。 この頭痛は夜中に眠りについてから、また同じ時刻に起こることが多いようです。

 症状ですが、どちらか片方の目や眼球の奥の辺りがえぐられているような、あるいは何かに突き刺されているような、激しく強い痛みを感じます。加えて、脈を打っているような痛みが30分、長い場合は2時間程度も続きます。頭痛とともに、鼻水や鼻づまり、涙目の症状も出ることがあります。鎮痛剤を飲んでも痛みは治まらず、またその痛みの強さから眠りがさまたげられるため、うつなどを伴うことがあるようです。


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