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肩こりの原因

 肩こりに効く薬のCMを見ていると、殆どがスーツを着て机に向かっているビジネスマンがモデルになっています。慢性的な肩こりを持つ方の半分以上は、そのモデルに近いような生活やお仕事をしているのではないでしょうか。

筋肉の疲労などによる肩こり

 肩こりの原因は、腰痛の原因と非常によく似ています。人類が両手を地面から離したことで、肩から腕はクレーン車のワイヤーのように、身体から吊り下げられた状態になりました。腕一本といっても非常に重く、重力が働けばそれ相応の重さが身体にかかります。その重さを骨や関節だけで支えることは困難で、必然的に肩周辺の筋肉で、腕が落ちてしまわないように吊り上げているのです。肩こりが起こりやすいのは、このためです。

 この肩の周りの筋肉とは、主に肩甲骨や鎖骨を吊り上げ支えている筋肉で、肩こり症状の主な原因となっている筋肉です。ここでの負担の大きさは、姿勢によって変化します。猫背気味の方では、筋肉に掛かる負担が大きくなります。背中を丸めた姿勢で休憩もとらずに長時間作業をしている人も、同様です。いずれも、収縮した筋肉が血管を圧迫し、筋肉が血行不良を起こすことで、筋肉が酸欠になったり疲労物質の蓄積を招きます。すると、筋肉が硬くなり、その硬さが更に血行を悪くするという悪循環から肩こりの症状が出現します。また、身体が冷えすぎると、体温を奪われないように身体が反応し、皮膚の表面に近い血管が細くなるという現象が起こります。頸から肩を露出した状態で冷房の下に長時間いると肩こりを起こしやすいのは、これが原因です。


頸の骨や周辺の神経での問題による肩こり

 ここでは、主に頸の骨が原因の場合についてお話します。頸の骨(頚椎)は、片手の親指と人差し指で作った○くらいの大きさの骨7つで構成され、10キロ近くある頭の重さを支えています。頚椎を横から見ると、前凸の弓なりになっているのが正常で、これが頭の重さを効率よく受け止めるようになっています。しかし、一部の女性ではこの弓なりが消えているようです。また、長年にわたり頸の骨に負担をかけていると、色々なところで骨の変形が起こり、場合によっては神経を圧迫したりします。頚椎での痛みがひどくなると、動かすときの痛みをかばうあまり頸周辺の筋肉に力が入りすぎ、その結果肩こり症状につながる場合があります。


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