低反発マット選ぶ2つのポイント
ここでは、低反発マットの特徴とその選び方について考えてみたいと思います。 低反発マットとは、ウレタン素材をベースに各社が改良を重ねて開発している物で、大きな特徴として、圧力のかかったところに合わせて、ゆっくりと変形する点があります。この作用により、身体の圧力が分散され、身体への負担が軽減されます。 では、「低反発マット」と名が付けばどれでも良いのか、と言うと、そうではありません。低反発マットには、数千円台から数万円台までピンキリであり、ほとんど全てが、何らかの低反発素材で出来ていると謳っています。実際、数千円台の低反発マットに手を出して、あまり満足感を得られなかったと言う方もいるでしょう。 では、数千円台の低反発マットと、数万円台の低反発マットと、一体何が違うのでしょうか? 内部構造が特殊発泡ウレタンですとか言われても、さっぱりでしょう。特殊、の一言で、重要な部分は省略されていますから。ですから、低反発マットを選ぶときは、次のポイントに注目し、比較してみて下さい。 ズバリ、ポイントは2つです。
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適度な反発力があるか?(手で押したときの反発がよい)
適度な反発力というのは、「低反発マットは、ゆっくりと変形する」と言う言葉に騙されてはいけません。と言うことです。 数千円台の低反発マットは、一度押したらなかなか戻って来ないものが多いです。極端には、「ゆっくり変形して、そのまま」なのです。これは、一体どういうことでしょう? 布団に入ったときには、低反発マットが、身体をふんわりと優しく包み込んでくれるでしょう。ここまでは、どの低反発マットでも同じだと思います。 次に、寝返りをうってみます。 良い低反発マットは、身体の動きに合わせ、押し返してくれ、すぐに身体にフィットします。しかし、良くない低反発マットは、へこんだままで、なかなか身体にフィットしません。 この「返り」の力が絶妙なのが、数万円台の低反発マットの特徴です。 |
反発力が維持できる時間が長いか?(寿命が長い)
寿命についてですが、最近では、数千円台の物でも、適度な反発力を持つ物が企業努力によって開発されているようです。 しかし、それでも、コストに見合う材料になっているため、どうしても「本物」にはなれません。それがわかるのが、繰り返し使用したときの反発力の維持です。数千円台の物ですと、下手をすると、数十回でへたってしまい、買ったときの反発力が失われてしまいます。 これが、何年も維持できるのが、数万円台の低反発マットです。物によっては、数年単位の保証書が付いています。これが、自信の証でしょう。 |
次の表では、低反発マットを比較しています。
最終的に落ち着いたのはテンピュール
さて、かく言う私も、低反発マット選びの、飽くなき戦いを繰り広げてきました。 これを読んでおられる方は、低反発マットの中で、一体どのような違いがあるのか、と思われることでしょう。「どれでも同じじゃないの?」と思われる方もいらっしゃるかも知れません。もちろん、最後は、実際に触ってみて、体感してみて、自分にあった物を選ぶのが一番だと思います。恐らく、100%の方に満足頂けるような低反発マットは、存在しないのかも知れません。 ただ、一つだけ事実なのは、私は、最終的にはテンピュールに落ち着き、それ以降、新たな低反発マットを探していないと言うことです。 当時、寝ると返って疲れる、と言う状況に悩まされていたため、真剣に寝具選びをしていました。クッションを身体のくびれ部分に入れてみたり、布団を2重にしたりと色々しましたが、改善しませんでした。そのうち、ネットとかで調べていると、低反発マットが良いことを知りました。 一番始めは、5000円ぐらいの、低反発ウレタンマットに手を出しました。かくして、低反発ウレタンマットは、私の価値観を大きく変えるに至りました。ゆったりと包み込み、これは期待できる! と……、あれ?戻ってこない(笑)そうなのです、ゆっくりと沈み込むのですが、戻ってくるのにすごく時間が掛かって、結局、踏みつけたところがペシャンコになり、余計身体が痛くなったため、1週間で捨てました。 次に、1万円ちょっとの低反発ウレタンマットを買いました。今度は、さすがに諭吉さんを出しただけのことはあり、5000円の低反発マットのようなことはなく、ゆっくりと沈み込み、また、柔らかく押し返してくれました。これは良いと、1ヶ月ぐらい使っていたのですが、ある時、買ったときほどの感動が無くなっていることに気付きました。そして、無くなっていた疲れが徐々に溜まり始めた時に、気付いたのです。マットが、低反発ではなく、無反発になっていると言うことに……。 これは、いよいよ本格的に考えないといけないと思い、更に調べているときに、知り合いからテンピュールを勧められました。早速、ホームセンターの体験コーナに行っては、さわり心地を確かめに行きました。適度な反発力、確かに良いらしい、しかし……。反発自体は、1万円台の物でも良かったのです。でも、1ヶ月後の悲劇がありました。 その時、目に止まったのは、「3年保証」という文字でした(私が、当時手が届いた物は、45,000円の3.5cmオーバーレイマットです)。「2cmの明確なくぼみが発生した場合、3年以内なら無償で交換します」と記載されていました。ここまで明確に保証が出来るのは、さすがNASAだな、と思い、購入を決意しました。 現在、5年ぐらい経ちますが、未だに愛用しています。当時の決断が正しかったと、勧めてくれた知り合いにも感謝しています。 |